学生時代いろんなバイトをした話

色々バレそう(もうバレてる)なので少しボカして書きます。私はおそらく元々人よりもオニブさんなので、物心ついた頃からよく先生とか親とか、時には友人とかに訳もわからず怒られたり呆れられたりしてきて新しいことをはじめるのが極端に苦手みたいなところがずっとありました。実際、新しいことをはじめると同じように新しくそれをはじめた人が自分よりどんどん出来るようになって変にプライドは高いので誰も何も言ってなくても落ち込んだりしてました。結果的に大学に入る時くらいに「私ってこんなになんの経験もなくて大丈夫なんかな…」という漠然とした不安がありました。

父親が体育会系だったので小学校あがる前から野球 空手バレー バスケットなど実はさまざまなスポーツの習い事をやってました。ただ、習い事先の先生に「ろうさんは向いてない」とハッキリ言われたり、練習中ハミゴにされてるのを明らかに黙認されたりするのを目の当たりにしてきてどれもあまり続かなかった経験があり、所謂集団の中で何か活動をする事に対しての自信のなさは特に顕著でした。そんな中大学にあった舞台の部活に入って、集団でピリッと何かするという事を初めて経験した上でやっぱ私人と何かやるって事にもっと慣れないとダメだわと思いました。大学がクソど田舎の閉鎖空間だったので、手軽に出来るのがバイトかなと思い4年で色々やったよという記録です。多分あんまりなんの参考にもなりません。

●ゴルフ場受付

高校時代の友達とはじめたバイトです。打ちっ放しだったんですが、主な仕事がボール出てくる機械が小銭しか入らんから両替してあげる(両替機を置けよ)だけのバイトだった。メッチャ楽じゃね?ただ初めてのバイトだった事もありチョー緊張チョー愛想なしだったので、ゴルフ場を切り盛りするおじさんに目をつけられて掃除やら何やらをすげえやらされてはなんか怒られてました。友達はメッチャ好かれててお菓子もらったりサボって掃除してないにも関わらず、「〇〇ちゃんの日はいつもゴルフ場が綺麗!対してろうさんの日は本当に汚いよね〜」とよく言われてました。可哀想!

ゴルフ場に来る人っていつも同じ人で毎週土曜に来てくれるおじさんがよく私のこと庇ってくれて怒鳴られたり小言言われてるの見るとすすっと寄ってきて「まあまあ…、それよりさ〜」と話をそらしたりしてくれてました。ゴルフ場に来るおじさん、基本セクハラモラハラの雰囲気(偏見)なのですが、そのおじさんだけは実のおじいちゃんて感じだった。来ても怒られてる時以外はあんまり話しかけてこないし。理不尽にいじめられる私があまりに可哀想やったんかな。

 

●塾

塾のバイトって時給いいしシフトに融通が利きまくるので忙しくてそんなに稼がなくてもいっか〜って大学生にはおすすめですね。なぜ稼げないかというと塾にもよるけどそんなにコマ数増やせないからです。家庭教師とかだとまた違うのかもだけどね。子どもに好かれる才能がありすぎて、生徒に家庭の悩みとかなんで生きてんのかとかよく聞かれました。卒業したら一緒に住んで欲しいとかまで言われてウケたな。悪いバイトでは無いですけど、学校の延長みたいな感じであんまり社会経験にならないかなって思う。他にやりたい事があってバイトにそんなにウエイト置かないならいい感じなんじゃないでしょうか。あと人にもの教えるの上手くはなった。先生なりたい人とかはいいのでは。

 

●飲食

①定食屋

ここはほんまにユルい定食屋でしたが、飲食って慣れるまでが大変で、独特の業務内容なので働きはじめて最初の方はキツかったです。まともな接客自体も初めてだったし最もミスしまくりましたね。例にもよってパートのおばちゃんに目をつけられ陰湿にいじめられました。え〜ん!可哀想!多分弱そうなんだろうね。

関西の中でも治安がヤバめの場所で価格帯も低かったので警察案件が何度か発生しました。学生バイトだけで対応するという危機管理の低さ。客に殺される?みたいな経験もした!ワラ!慣れてくると割と戦ってました、テヘ。

 

②カフェ

このバイトが1番楽しかった。賄いが美味しいし。そう、飲食の良いところは賄いが美味しいところです。家族でやってる個人経営の小さなところだったので、暇なときとかやたら人生相談したりしてた。常連のお客さんも優しい人が多くてコーヒーこぼしたりしても良いよー!アハハ!て感じでした(良くねえ)。彼氏が出来んって話をしたら「今までいろんな子雇ってきたけど、ジャニーズとか声優みたいな生きてる男の子追ってない子はどんなに男っ気無くても結婚してるから大丈夫!」と慰められ全く大丈夫じゃなくなりました。

 

③バー

紆余曲折で大阪のど真ん中のバーで働きました。制服がメッチャ可愛かった。燭台切とかがよく着せられてる感じのやつです(どんなやつ?)。パリッとした白のボタンシャツに黒のくるぶしくらいまである腰巻のサロン、どんなにイモの顔しててもなんかオシャレ風になるという事を学びました。酒を出す店で働いてる人って基本メチャクチャ気が強いからよく置いてけぼりになってました。酔ったお客さんからよく話しかけられて無茶振りされたのが今となってはいい思い出です。酒が全く飲めんのでそれまで何が何やら分からなかったのですが、酒に若干詳しくなりました。酒も化粧品と同じでフェチと趣味とポエムと自己満足の世界で、素敵ですね。豊かな人生。

 

●掃除

掃除のバイトはメンタルが最もクリーン。掃除だし。飲食とか塾とかは人相手なので、仕事終わった後とかに「あれはお節介だったかな」とか「もっとああしてたら良かったな」とか無限に出てくるんですけど、掃除ってやる事決まってるし掃除をやり過ぎて嫌な気分になる人とかいないのでメッチャ気が楽でした。働いてる人が年配の方多かったのですが、早めに終わるとコーヒー淹れて世間話を永遠にしてくれるのがメッチャ楽しかった。おばちゃんの井戸端会議って素敵ですよね。

 

●単発

工場

識別番号で呼ばれた。ディストピア?働いてる人も覇気がなく基本派遣にはメチャクチャ当たりがキツい。様々な場面でほんまにわびしい気持ちになりすぎて、給料も取りに行かずその日に派遣退会しました。多分職場によって振れ幅あると思うけど、1日で気が狂いそうでした。

 

書類仕分け

楽しかった。繁忙期の募集だったのでチョーチョー忙しくて営業所自体が多分メッチャブラックなのか社員さんがピリピリしてたけどこの職場は派遣にはメッチャ優しかったし残業後の決起集会的なやつにも呼ばれて残業してくれて感謝!と夜中におじさん達とコーヒーで乾杯しました。エモい。

 

美術館の監視

虚無。ひたすら虚無。ボーッとするのがめちゃくちゃ得意なので余裕でしたが映像が流れてる部屋の監視だったので映像から流れる音みたいなのを1週間聴きすぎて狂いました。その展示室のキュレーションをしてる学芸員さんと話せたのが有意義でした。ちゃんと学業やってなくてキュレーションの話とか聞く機会があんまり無かったので。

今はテナントで販売の仕事してますが、今のバイトがなんやかんや1番社会勉強になってる実感があり、就活の前にやってれば良かったなって思いました。労働概念に対して考える事が最近多いので、ちょっとまとめてみた次第です。働くことが好きってわけじゃないんですけど、働いてないとぼんやり自己肯定感が下がってくるし人と関わらんと死ぬタイプなので場合によると働くことに依存する時期もあって、気を付けないとなって思う。

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3つはしごしてた時は4時起きで移動時間抜くとノンストップで22時半まで働いており、その後人に誘われて酒を飲みに行ったらぶっ倒れて気付いたら家、見に覚えのない持ち物が2個くらい増えてて怖かったので減らしました。シフト入れてない日は遠征行ったり学校行ったりしててまじでこのあたり全く休んでなくて元気やなと思う。貯めた金は全部チムパに使いました。ご利用は計画的に。