オタクが選ぶおすすめ本

「本を読みたいんだけど、普段読む習慣が無い人にもおすすめの本はある?」と聞かれることが多いので、個人的に好きで読みやすいと感じている著者や出版社、シリーズものなどをざっくばらんに紹介していこうと思います。

 

 はじめに、本を読む習慣がつかない、もしくは集中して本が読めないという人へ。

本は読まなきゃ!と思って読むもんでもないので食指が進まないようであれば読まなくてもOKです!

 とりあえず何かしら本を読もう、というとき、新品の本を本屋さんで買う人、図書館で借りてみる人、kindleで電子版をダウンロードする人…いろいろだと思います。普段の行動パターンと異なる動きを自発的に行う、ということが何よりもその個人にとって価値だと私は考えます。

 本を選ぶとき、表紙のイラストを見たり、帯の知っている芸能人を見たり、可愛い装丁を見たり…、それだけで楽しいです。

わたしは買っても読めなかった本が大量にあるタイプなので、本棚に並んだ読んでない本を見て「沢山あるものから好きなものを選定する」体験を買った、と思うようにしています。無理に読もうとして活字が苦手になるより、読みたいものを読みたいときに読めばいいと私は思います。

 本を読む腐女子の選ぶ腐女子がとっつきやすいやつを選んだつもりです!アハハ!

 

●著者

三浦しをん

 中学の時にハマった作家①です。著者自身普段はBL小説ばっかり読んでます!とインタビューで語っていたことを成人してから知りました。えっこれはBLやんと確信する小説(『月魚』)もありますが、同性・異性問わず友達より濃いけど恋愛ではない、みたいな微妙な関係のふたりがお話のエッセンスとして組み込まれていることが多いです。私のBL観(なにそれ)は三浦しをん司馬遼太郎に育てられました。

 明るい話も多いですが、本当に暗いやつ(『光』)も多く、暗いやつがほんとは書きたいんだろうなこの人…、と思っています。

 今も沢山書かれている方ですが、私は短い話(『きみはポラリス』『天国旅行』)をいまだによく読みます。

おすすめ 

『月魚』

どこに出しても恥ずかしくないBLです。イチャイチャすな~。古本屋さんの話です。

昔BLに限らず性的描写そのものが苦手だったので、性的描写ない長いお話(BL)だ!と感動した思い出があります。

『きみはポラリス

短編集。BLばなしも入っています。片思いの話だけを集めています。

好きな人の骨を食ったりする。

 

●叢書

文藝春秋出版「はじめての文学」シリーズ

 児童向けに編纂されているシリーズで、主に現代の作家を取り扱っています。12冊出ていますがどの作家も読みやすいし、聞いたことある名前も多い気がするので知っている作家のものから読んだらいいと思います!字も大きいし装丁も可愛い!

 私は12人の中だと宮本輝が一番好きです。へへ。

 

ちくま書房出版「中学生までに読んでおきたい日本文学」シリーズ

 これも児童向けに編纂されているシリーズですが、作家が明治~昭和初期の作家になります。本文がやや文語調だったりしますが、小中学生に向けて作られている本なので難しい言葉とかは解説が本文の下に載っています。親切。

 純文学読んでみたいけど急に図書館の分厚い叢書や全集を借りるのは怖いよママー!という人は是非。

 このシリーズは「悪人の物語」「ふしぎな物語」「いのちの物語」など編纂者が定めたテーマごとに作品が寄り集まっているんですけど、選んでいる人のセンスが本当にいい。

 私はまさに12歳の時母親に買ってもらって今も手元に持っているのですが、とにかく今読んでも「このテーマにこの作品入れるの!?」という驚きがあります。12歳が読む恋の話に人間椅子を入れるな。

 わたしは「悪人の物語」が圧倒的に好きで何回も読んでいます。本当におすすめ!

 

●新書・学術系

ちくまプリマー新書

 ちくまLOVEなので…。新書というのは新書判(105×173mm)という細長サイズで出版される本で、いわゆる学術書とか専門書の入門編みたいな感じの本です。各出版社が様々なトピックスについて新書を出しています。

 新書、いろいろあるけれどやっぱ難しい…となることが多いのですが、ちくまプリマー新書は児童向けの新書です。日常の素朴な疑問や心の悩みみたいなとっつきやすいトピックスについて論じられているものが多くて、暇なときに斜め読みしています。

 

NHK100分de名著 ブックレット

 NHKで月曜の夜中にやっている100分で1冊、難解な本の解説を行う番組の解説本です。番組そのものをよく観るのですが、番組を観ていなくてもブックレットを読めば大体内容が分かります。読み返せるし、好きな回のブックレットは買うようにしています。

 番組自体めっちゃおもしろいのでおすすめですよ!

 

 以上です。読みやすいやつを選んでみたのですが、どうだろうか?

 素敵な読書ライフをお送りください。