10/6〜9に観た舞台感想

予定の立て方が馬鹿なのでタイトルそのままに4日連続で舞台やイベントを経験して、心の容量がいっぱいいっぱいになったので吐き出させてください。

 

 

10/6 チェルフィッチュ×金氏徹平 『消しゴム山』 京都ロームシアター

 

京都舞台芸術祭は毎年何かしら観に行ってるのですが、チェルフィッチュ生で観たこと無くて学生料金でチケット安かったので行きました。

結論から言うと約2時間程の公演中30分は寝てましたね。私はつまらん映画でも劇場で観てて寝ること無いので初経験です。

とりとめのない大量のモノが溢れかえって足の踏み場が無い舞台セットの中で数人の役者が上を向いてひたすらモノローグみたいなのを話す1部、役者が輪になり独特の衣装と身振り手振りで会議のようなものをしている2部、2つの細長いスクリーンにモノを写しながらポエムのようなものを語り続ける3部、って感じの構成だったような気がします。

 

正直観た感想的にはなんやこれ?て感じだったのですが、アフタートーク聴いたらほ〜!ってなる感じでした。

演出側2人がすごい賢くて言ってる内容をしっかり咀嚼できてんのか怪しいのですが、抽象的なモノに対して語りかける演出として宗教的な身振り手振りを用いる事そのものが日本人の感性だな〜って思いました。

内容は勿論なのですが、演出側2人役者2人がアフタートークで出てきた際の語り口というか言葉で表現できる領域が演出と役者で全く異なっているように感じて、それが面白かったです。

青柳さんは一昨年の舞台芸術祭でかなり印象に残ってた役者さんだったので話を聞けてめっちゃ良かったと思いました。

 

10/7 good morning N°5 『どうしようもなくて、衝動。』 浅草九劇

 

千秋楽に行きました。観る前から色々感想が回ってきていて、過去公演の映像も若干観てヤベえな〜…死なないかなと思って震えながら東京行きました。

内容は色々捉え方あるかなと思うのですが、ぶつ切りで様々な場面を見せられてそれぞれの場面と場面が微妙に繋がっているような繋がっていないような?どうなんだろう?というような感じでした。1回しか観てないのもあって前後の繋がりをしっかり計算して作られた脚本なのかは判別できかねました。

 

全部観終わった後感覚的に「分かる」と感じたのですが、「分かる」感覚が得られなかった人、かつ前時代的な笑いのテンポ感や感性に耐えられない人はなかなか辛い時間になるというのはなんか分かります。

最近悲劇と喜劇の両義性についてぼんやり考えながらお芝居観ていて、すげえ悲しいというか切ない祈りのような舞台だなと思いました。転換が巧みなのとあれだけとりとめのないシーンを羅列しておきながら全く飽きなかったためかなり巧みに計算されて作られてるんだろうな〜と思いました。

言いたいことの伝え方として表層に出てくるものがアレじゃなくてもいいのでは?という個人的な趣向の部分で食い違いがあったものの、日々生きる中での諦念やどうしようもなさみたいな感覚を共有することは出来たので観に行って良かったなと思いました。

あと浅草いい街ですね、神戸の新開地や花隈の商店街を思い出します。

 

 

10/8 9 3rdシーズンミュージカルテニスの王子様 秋の大運動会 横浜アリーナ

 

これに対しては別に書くこと無いです、ひたすら楽しかったです!常に金がギリギリなのもあり物販に並ぶ経験があまり無いので友達の付き添いで物販に並んで足が棒になる経験をしたのが貴重でした。体力が無いため度々死にかけたのでこれからは自分の積載限界を見誤らないようにしたいという反省です…。

 

 

番外編

9/28 関西演劇祭 COOL JAPAN PARK OSAKA

 

1週間くらい前になりますけど知り合いが出てて招待されたので行きました。公募で関西の劇団がそれぞれ45分演劇をした後ゲストが観客含めた中で劇団に15分フィードバックの時間を設けるというタームを何度か繰り返す感じの催しでした。

ゲストの存在を全く知らなかったのですが、ペダステ演出の人や鹿殺し演出の人が来てて凄かった。後フィードバックの時間がさながら美大の合評の様相で少し心が死にました。

鹿殺しのチョビさんが「演劇観にくる人って優しいんですよね〜」て言ってたのが印象的でした。